2 点 間 の 距 離 を 求 め る 公 式       np - 70


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             二 点 間 の 距 離 を 求 め る 公 式 ( 2次元 、 3次元 )

    

(x1,y1) (x2,y2) を結ぶ線分の長さは、
(x1−x2)2+(y1−y2)2

(x1,y1,z1) (x2,y2,z2) を結ぶ線分の長さは、
(x1−x2)2+(y1−y2)2+(z1−z2)2

    特に、点の片方が原点の場合をよく使います。その場合の公式は以下のようになります:

(x,y) から原点までの距離は、
x2+y2

(x,y,z) から原点までの距離は、
x2+y2+z2

         具体例

例題1:xy 座標平面上で (3,4) (−2,0) を結ぶ線分の長さ d を求めよ。

解答

公式より、
d=(3−(−2))2+(4−0)2=25+16=41

例題2:xyz 座標空間上で (1,0,−2) (3,4,5) を結ぶ線分の長さ d を求めよ。

解答

公式より、
d=(1−3)2+(0−4)2+(−2−5)2=4+16+49=69

             証明(二次元平面の場合)

     二次元座標平面上の2点 A(x1,y1) B(x2,y2) の距離を計算してみましょう


              


   

          図のように点 C を置いて、直角三角形 ABC を作ってみます。

AC の長さは |x1−x2| となります。

(図では x1>x2 なので AC の長さは x1−x2 ですが、x1<x2 の場合も一緒に扱うためには絶対値が必要です。)

また、同様に BC の長さは |y1−y2| となります。

よって、三平方の定理を使うと
AB=AC2+BC2=(x1−x2)2+(y1−y2)2
となります。


                      証 明 ( 三次元空間の場合 )

     三次元座標空間上の2点 A(x1,y1,z1) B(x2,y2,z2) の距離を計算してみましょう。

       各辺が座標軸に平行な直方体で、A,B が頂点(のうちの2つ)になるようなものを作ってみます。


              

    

           平面の場合と同じ考え方により、3つの異なる方向の辺の長さはそれぞれ
|x1−x2|,|y2−y2|,|z1−z2|
                          
                       となります。

            よって、直方体の対角線の長さを求める公式により、
AB=(x1−x2)2+(y1−y2)2+(z1−z2)2
                  となります。