球 の 表面積 と 体 積
s - 31
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2018 1 16 Input Test
暇つぶし の 数学 お遊び、中学 高校時代 の 数学 の 復 讐 もまた楽 しい。 頭 の 体操 認知症 予 防
球 の 面 積 と 体 積 を求めるのは先に 体 積 を求める方法 を 理 解する のがよさそうです。
★ 球 の 体 積 の 求 め 方
図 - 1 図 − 2
図 - 1 半 球 の体積、円 柱 の体積、円柱から 円錐 を切り取った 体積、と 円 錐 の体 積を 比 較 します
■ 半 球 の 体 積 = (2/3) π r3 球 の 体 積 は 2 倍 の (4/3) π r3
図 - 2 で 示 す ように、 底 面 より 高 さ x の 断 面 の 円 の 面 積 は π ( r2 - x2 )
従って、 半 球 の 体 積 は 積 分 して
V= ∫0 r π ( r2 - x2 ) dx = π〔 r2 x - (1/3) x3 〕 0 r
= π r3 - (1/3) π r3 = (2/3) π r3
球 は 2 倍 し て (4/3) π r3 ( 身 に 心 配 あるので 参 上 ) と 覚 え る
■ 円 柱 の 体 積 = 底 面 積 × 高 さ = π r2 × r = π r3
■ 円 柱 から 円錐 を切り取った体 積 = π r3 - (1/3) π r3 = (2/3) π r3 = 半 球 の 体 積
ガバリエ の 定 理
2 っ の 立 体 を、平 行 な 平 面 で切ったときの 切 り 口 の 面 積 がいつも 等しければ、
2 っ の 立 体 の 体 積 は 等しい。
図 - 2 で 半 球 の 赤 線 の 断面積 と 円 柱 の 赤 線 の 断 面 積 はともに、 π ( r2 - x2 )
■ 円 錐 の 体 積 = (1/3) π r3 ( 詳 細 説 明 証 明 は 後 で )
★ 錐 体 の 体 積 V 底 面 積 が S 高さ が h のとき V = (1/3) S h であることの 証 明
(1) は 底 面 積 S 高 さ h の 3 角 柱
この 3 角 柱 は (2) (3) (4) の 3 個 3 角 錘
3 角 柱 の 体 積 は V = S h 3 角 錐 の 体 積 は V3 = (1 / 3) S h
学 問 的 には ガバリエ の 定 理 があります
【カヴァリエリ の 原 理 】 Wikipedia より 一部 を コ ピー
カヴァリエリ の 原 理 (カヴァリエリのげんり、Cavalieri's principle) は、面 積 や 体 積 に 関する
一般的な 法 則 のひとつである。カヴァリエリ の 定 理、不可分の方法 (method of indivisibles)
例えば 体 積 についての カヴァリエリ の 原 理 とは、大まかには 「切り口の面積が常に等しい2つの
立体の体積は等しい」という 主 張 である。 カヴァリエリ は 17世紀 のイタリア の 数 学 者。
★ 円 錐 の 体 積 の 求め 方
図ー1 図ー2
■ 図 - 1 を使って、 円 錐 の 体 積 を 求める
錐 体の体 積 は 底面積 S 高さ h とすると V = (1/3) S h であることは 説 明 済 です
図ー1 の 円 錐 に 黄色 の 扇状錘 を 10個 一 杯 に 詰 め たと仮定します。
扇状錘 の 底 面 は 2 辺 が r 円 弧 が θ = (2 π r) / 10
従って 底面積 は S3 = (1/2) r2 θ = (1/2) r2 (2π/10) = πr2 / 10 となる
結局、扇状錘 10 個 詰めたのだから S3 × 10 = ( / 10) 10 = πr2 = S
V = (1/3) S h
■ 図 - 2 を使って、 区 分 求 積 で 求める
円 錐 の 体 積 を求めるために、これに内接するそれぞれの 高さ L / N の N - 1 個 の
円 柱 に 分 割 して 体 積 を近 似 的 に求める。
ここで、 N = 10 とすると
Vin = (L/10)π (R/10) 2 + (L/10) π (2 R/10) 2 +・・・・+ (L/10) π (9 R/10) 2
= (L/10) π (R/10) 2 ( 1 + 22 + 32 + ・・・・ + 92 )
= (1/103) π R 2 285 ≒ 0.29 L π R 2 =0.29 SL ≒ (1/3) S L
同 様 に、外 接する 円 柱 に 分 割 して 体 積 を 近 似 的 に求める。
Vout = (L/10)π (R/10) 2 + (L/10) π (2 R/10) 2 +・・・・+ (L/10) πR 2
= (L/10) π (R/10) 2 ( 1 + 22 + 32 + ・・・・ + 102 )
= (1/103) L π R 2 385 ≒ 0.39 L π R 2 =0.39 S L ≒ (1/3) S L
(Vin + Vout) / 2 = ( 0.29 + 0.38 ) / 2 ≒ 0.34≒ 1 / 3
N を ∞ にすれば V = (1/3) S h に 収 束 する
■ 積 分 で 求 め る
定 積 分 と 体 積
座標空間中の、 a ≦ z ≦ b の範囲に置かれた立体図形を x y 平面に平行な平面 z = t で
切断 したときの 断 面 積 S (t) とすると、この立体図形の 体 積 は、 V = ∫a b S (z) dz
a ≦ z ≦ b の範囲をn 等 分 し、凛 = (b - a) / n , k = 1、 2、 3 ・・・ ・n として、平面 z
= a + k ・凛 で
立 体 図 形 を 切 断 したときの 断 面 積 は S (a + k 凛) です。
このときの 切 断 面 を 底 面 とし、高 さ凛 の 柱 体 Pk を考えると、Pk の体 積 は、
S (a + k 凛) で 与えられます。
P1、 P2 ・・・・ Pn の 体 積 の総 和 : は、の 極 限 で 立 体 の 体 積 V に 近づきます。
よって、区分求積法 により、 V = limn→∞ Σk=1 n S (a + k 凛) 凛 = V = ∫a b S (x) dx
例 1. 半 径r の 円 を 底 面 とし、高 さ h の円 錐 の 体 積 を求 める。
[解答] 底 面 の円 が x y 平 面 上 に 置 か れ ているとして考えます。
平 面 z = t で 円 錐 を切ったときの 断 面 の 円 の 半 径 を r ´ として、r :r ´ =
h : (h - t)
∴ r ´ = 【 (h - t) / h 】 r
断 面 の 円 の 面 積 は、 S (t) = π 【 (h - t) / h 】2 r 2
よって、円 錐 の体 積 は、 V = ∫0 k S (z) dz= ∫0 k π 【 (h - z) / h 】2 r 2 dz
= 【 (π r2) / h2 】 ∫0 k (h2 - 2 h z + z2) dz
= 【 (π r2) / h2 】 【h2z - hz2 + (1/3) z3】0 k
= 【 (π r2) / h2 】 【h3 - h3 + (1/3) h3 】
= (1/3) π r2 h
円 錐 に限らず、底面積S ,高さ h の 錐 体 では、 平面 z = t で 切 断 したときの 断 面 積 が
【 (h - t) / h 】2 S で与えられるので、上記と同 じように 積 分 して、錐 体 の 体 積 は
V = (1/3) π r 2 h = (1/3) S h なります。
★ 球 の 表面 積 の 求 め 方
図 - 1 図 - 2 図 - 3
@ 球 の 表 面 積 の 求 め 方 (1)
球 の 体 積 を 求 め た 方 法 を 参 考 にする
球 の 中心 から 距 離 x の 点で切った 断 面 である 円 の半径 は √(r2 - x2) であるから、
円 の 面 積 は S (x) = π (r2 - x2) となる。
よって 球 の 体 積 V は、 円 の 面 積 を x 方 向 に 積 分 すると、
V = 2 ∫0 r π ( r2 - x2 ) dx より 、
V = 2 π 【 r2 x - (x3 / 3) 】0 r = (4/3) π r3 を 得 た。
球 の 表 面 積 を求める方法も、体 積 を求めたと 同 様 に行ってみる。 図ー1 を 参 照
球 の 中心 から 距 離 の点で切った 断 面 である 円の円周 の L (x) = 2 π√(r2 - x2) となる
円 周 の 長さ L(x) に沿って高さ 凅 の 帯状の リング の 面 積 は S凅 = 【 2 π √(r2 - x2) 】凅
凅 は 半 径 方 向 に 半 径 r を n 等 分 したもの 凅 = r / n とする
よって、球 の 表 面 積 S は、円 周 を x 方 向 に 積 分 すると、
S = 2∫0 r 2 π √ ( r2 - x2 ) dx より
x = r sin θ と 置 換 すると、 dx / dθ = r cos θ dx = r cos θ dθ
S = 4 π ∫0 (π/2) √(r2 - r2 sin θ) r cos θ dθ
◆
cos2θ + sin2 θ = 1 cos2 θ = 1 - sin2 θ r 2 cos2 θ = r2 ( 1 - sin2 θ)
r cos θ = √( r2 - r2 sin2 θ)
S = 4 π ∫0 (π/2) √(r2 - r2 sin2 θ) √(r2 - r2 sin2 θ) dθ
= 4 π r2 ∫0 (π/2) (1 - sin2 θ) dθ
= 4 π r2 ∫0 (π/2) cos2 θ dθ こ の 行 間 補 足 終わり
◆ 行 間 補 足
加 法 定 理 と 2 倍 角 の 定 理 より cos2 θ = (1 + cos2θ) / 2
加 法 定 理 sin (α ± β) = sin α cos β ± cos α sin β
cos (α ± β) = cos α cos β -+ sin α sin β
2 倍 角 の 定 理 sin 2θ = 2 sin θ cos θ
cos 2θ = cos2 θ - sin2 θ = cos2 θ - ( 1 - cos2 θ)
= 2 cos2 θ - 1 こ の 行 間 補 足 終わり
S = 【 4 π r2 ∫0 (π/2) ( 1 + cos 2θ) / 2 】dθ
S = 2 π r2 【 θ + ( sin 2θ) 】0 (π/2) = π2 r 2
となり 、球 の 表 面 積 の 公 式、 S = 4 π r2 と は 違 っ て しまう
これは、円 周 の 長 さ を x 方 向 に 積 分 するとときに、 を 微 小 増 加 させたときの 表 面 積 の
変 化 量 が x = 0 付 近 と x = r 付 近 で 異 な り、 付 近 の 方 が 表 面 積 の 増 加 量 が
大きい ため と 考えられる。
◆ 補 足 説 明
ちなみに、 半 径 を 10 等分 したときの 各 リング の 表 面 積 を 計 算 して
グラフ を 描 いて みました
各 リング の 表 面 積 の 変 化 量 が 一目 でわかりました
★ 追 記
球 の 表 面 積 を 求 め る
◆ スイカ を 36等 分 します その 一 切 れ (右図) の 皮 の 面 積 を 計 算 して
36 倍 して 全 表 面 積 とする
少 し 乱 暴 だが スイカ 皮 A B C を 3 角 形
と 見 なします
円 弧 A B を 底 辺 円 弧 A C を 高 さ とします
一 切 れ (右図) の 皮 の 面 積 = (1/2) × 底 辺 × 高 さ
= (1/2) × ( 2πr / 18 ) × ( 2πr / 4 )
= (1/2) × ( πr / 9 ) × ( πr / 2 )
= π2 r2 / 36
36 切 れ あるので 36 倍 し て S = π2 r2
なぜか 、 球 の 表 面 積 の 公 式 を 積 分 で 求める際 に 積 分 の 仕方 を 直 径 方 向 にすると
誤 っ た 答 え S = π2 r2 と 同 じ 結 果 になりました
◆ さらに 、 次 の ような 方 法 で 球 の 表 面 積 の 公 式 を 求めて みました
球 の 表 面 積 = 球 の 直 径 上 の 円 周 の長 さ × 四 分 円 弧 ( 2πr / 4 ) として
球 の 表 面 積 = 2πr × ( 2πr / 4 ) = π2 r2
ここでも、 なぜか 、 球 の 表 面 積 の 公 式 を 積 分で 求める際 に 積 分 の 仕方 を 直 径 方 向にすると
誤 っ た 答 え S = π2 r2 と 同 じ 結 果 になりました
A 球 の 表 面 積 の 求 め 方 (2)
表 面 積 の 変 化 量 が 一定 になるように、積分方向 を変えて、球 の 表 面 に沿って 積 分 する
図 において 円 周 を 球 の 表 面 に沿った l 方向に積分 すると、
S = 2 ∫0 r π√(r2 -x2)dl より、 l = r θ なので、 x = r sin θ と 置 換 すると、
S = 4 π r 2 ∫0 π/2 √( r2 - r2 sin2 θ) r dθ
= 4 π r 2∫0 π/2 cos θ dθ = 4 πr2 〔 sinθ〕 0 π/2 = 4 πr2
となり、 球 の表 面 積 の公 式 を 導 くことができる
B 球 の 表 面 積 の 求 め 方 (3
図 の ような コーン ( 円 錐 体 ) を考える。
図 では、1 個 しかないが、これが 球 面 上 に 密
集 しているように 沢 山 詰 め
込 ま れ ていると 想 像 してください。 コーン の
高 さ は r と 等 しいとします。
詰 め 込 ま れ た コーン の数を n 個 とすると
1個 の コーン の 底 面 積 を Sc とすると、体 積 は Vc = (1/3) Sc r となる
n 個 の コーン の 底 面 積 の 総 和 を S とすると S = n Sc
体 積 の 総 和 を V とすると V = n Vc = n (1/3) Sc r である
ここで、コーン の 底 面 積 の 総 和 S = lim n→∞ Σ n Sc ≒ 球 の 表 面 積 となる
一方、 コーン の 体 積 の 総 和 V = lim n→∞ Σ n Vc ≒ (1/3) S r = 球 の 体 積 となる
従って、球 の 表 面 積 S と 体 積 V には、
次 の 等 式 V = (1/3) S r = (4/3) πr3 が 成り立つ。
よって、 S = 4 πr2 が 得られる
C 球 の 表 面 積 の 求 め 方 (3)
球 の 表 面 に 図 に 示すように 微 小 面 積 を 考える。
これを、二 重 積 分 して 球 の 表 面 積 の 公 式 を 求める
二重積分、多重積分 は 高校時代 大学時代 に 勉 強 しませんでした。
難 しそうなので 無 意 識 的 に 拒 絶 反 応 があったのでしょう。
高等数学 に 一歩 入った 感 じです。
後 期 高 齢 者 8 0才 になってはじめて の 体 験、満 足 度 100 % です
◆ 付 録 − 1
球 の 体 積 と 表 面 積 と 同 じ 半 径 の 球 に 内 接 する 正多 面 体 の 体 積 と 表 面 積 を
計 算 して グラフ を 描 いて み ま ま す。
R 外接球の 半径 、 r 内接球の 半径 、 an 多面体一辺の 長さ 、 V 体 積 、 S 表 面 積
球 R V = (4/3) π R 3 S = 4 π R 2
正 4 面体 R = (√6/4) a4 r4 = (√6/12) a4 V4 = (√2/12) a3 S4 = (√3/4) a42
正 6 面体 R = (√3/2) a6 r6 = a6 / 2 V6 = a63 S6 = 6 a6 2
正 8 面体 R = a8 / √2 r8 = a8 / √6 V8 = (1/3) √2 a8 3 S8 = 2 √3 a8 2
正 12 面体 R = a12 ( √3 / 4 ) ( 1 + √5 ) V12 = (1/4) ( 15 + 7√5 ) a 3 S12 = 3 √(25 + (10√5) a 2
正 12 面体 と 正 20 面体 の R の 公 式 が 見つかり ませんでした
物 理 の かぎしっぽ 掲示板 に 問い合わせたら、その日に Res
ありました
正 20 面体 R = ( a20 / 4 ) √( 10 + 2 √5 ) V20 = (5/12) ( 3 + √5 ) a 3 S20 = 5 √3 a 2
R = 10 と したとき a4 = 16・32 a6 = 11・56 a8 = 14・14 a12 = 7・14 a20 = 10・5
体 積 面 積
球 V0 = 4187 S0 = 1256
正 4 面 体 V4 = 182 S4 = 59
正 6 面 体 V6 = 1545 S6 = 822
正 8 面 体 V8 = 2329 S8 = 692
正 12 面 体 V12 = 2756 S12 = 1038
正 20 面 体 V20 = 2547 S20 = 960
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上 記 計算値 をもとに、同 じ 半 径 の 球 に外 接 する 多 面 体 の 体 積 と 表 面 積 を グラフ に 描 いてみます
正 多 面 体 は上 図 の 示す 5 種 類 しかありません
正 4 面 体 正 3 角 形 4 枚
正 6 面 体 正方 形 6 枚
正 8 面 体 正 3 角 形 8 枚
正 12 面 体 正 5 角 形 12 枚
正 20 面 体 正 3 角 形 20 枚
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紙 を 切 り抜いて 一 辺 が 4 センチ の 正多 面 体 を作ってみました
素 材 の 拾 い集め とそ れの 理 解 にかなりの 日 数 を 使 い ました。
少 しは、 頭 の 体 操 、認 知 症 予 防 に 役 立 った でしょうか。
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◆ 付 録 − 2
球 の 表 面 積 を 区 分 求 積 法 で 求めて みます。
そして、直径方向 の 分割数 と 円周方向 の 分割数 を 変えた ときの 表 面 積 を
計 算 して グラフ を 描いて みます。
上 図 、球 表 面 上 の 黄 色 い 四 角 の 微 小 面 積を Sa とする。
タ テ 球 の 中 心 より 半径 方向 に m 等 分 する
ヨ コ 球 の 円周 方向 に n 等 分 する
計 算 の 手 順 半 球 を m 個 の 平 面 で スライス して m 個 の 円 柱 状 の 円 盤 を 作 る。
それぞれの、円 盤 の 円 周 の 表 面 積 を足 して、これを 2 倍 し 球 の 表 面 積 とする .
タ テ の 長 さ R dθ = R (1/m) (π/2) = R (π/2m) 各 円 盤 共 通
ヨ コ の 長 さ は 各 円 盤 毎 に半 径 が 違 う ので L1・ L2・ L3 --- Lm として 計 算 する
R sin θ d Φ = (2π/n) R sin (k/2m) π k = 1、 2 、3 ---- m-1
d Φ = (2π/n) d Φ は 各 円 盤 共 通
先ず 、各 円 盤 の 半 径 r1 r2 r3 ------ r m-1 、rm を 求 め る
r1 = R sin (1/m) (π/2) = R sin (1/2m) π
r2 = R sin (2/2m) π
r3 = R sin (3/2m) π
−−−−−
rm-1 = R sin [ (m-1) /2m ] π
rm= R sin (m/2m) π = R
L1 = r1 d Φ = (2π/n) R sin (1/2m) π
L2 = r2 d Φ = (2π/n) R sin (2/2m) π
L3 = r3 d Φ = (2π/n) R sin (3/2m) π
−−−−−
Lm-1 = rm-1 d Φ = (2π/n) R sin (m-1/2m) π
次 に 、 各円 盤 の 円 周 上 の 表 面 積 を 求 め る
S1 = ( タテの長さ × ヨコの長さ ) n = ( R dθ × R sin θ d Φ ) n
= R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (1/2m) π
S2 = R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (2/2m) π
S3 = R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (3/2m) π
−−−−−
Sm-1 = R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (m-1/2m) π
従って、半 球 の 表 面 積 は S = S1+ S2 +S3 ------+ Sm-1
球 の 表 面 積 は 2 S と な る
ここで、 (m = 5 n = 18 ) ・ ( m = 10 n = 18 ) ・ ( m = 15 n = 18 )
(m = 20 n = 18) (m = 30 n = 18)
としたとき の 、球 の表 面 積 を上 の区分求積法で 計 算 してm を変えたときの グラフ を 描 いて みます
● m = 5 n = 18 R = 10 のとき
S1 = R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (1/2m) π
= 10(1/5) (π/2) (2π/18) 18 sin (1/10) π
=π2 ×10 ×0.309=98.6 × 0.309 = 30.47 sin (1/10) π =0.309
S2 =98.6 × 0.588 = 57.98 S3 = 98.6 × 0.809 = 79.77
S4 = 98.6 × 0.951= 93.77
よって、 球 の表 面 積 は S5 = 2 ( S1 + S2 + S3 + S4 ) = 574
ちなみに、積 分 で 求 め た 球 の 表 面 積 は S = 4π R2 = 1256
● m = 10 n = 18 R = 10 のとき
S1 = R (1/m) (π/2) (2π/n) n R sin (1/2m) π
= 10(1/10) (π/2) (2π/18) 180 sin (1/20) π
=π2 ×10 ×0.156=98.6 × 0.156 = 15.38 sin (1/20) π = 0.156
S2 =98.6 × 3.09 = 30.47 S3 = 98.6 × 4.54 = 44.76
S4 = 98.6 × 5.88= 57.88 S5 = 98.6 × 7.07 = 69.71
S6 = 98.6 × 8.09 = 79.77 S7 = 98.6 × 8.91 = 87.85
S8 = 98.6 × 9.51 = 93.77 S9 = 98.6 × 9.80 = 96.63
よって、 球 の表 面 積 は S10 = 2 ( S1 + S2 + S3 --- +S9 ) = 1154
● m = 15 n = 18 R = 10 のとき
S15 = 2 ( S1 + S2 + S3 --- +S14 ) = 1192
m = 20 n = 18 R = 10 のとき
S20 = 2 ( S1 + S2 + S3 --- +S19 ) = 1206
m = 30 n = 18 R = 10 のとき
S30 = 2 ( S1 + S2 + S3 --- +S29 ) = 1221
● 上 記 、 計 算 値 を グ ラ フ に 描 い て みました
この グラフ を 複 合 グラフ と 名 付 け ました
( この クラフ は 複 数 の グラフ を T枚 の グラフ に 重ね合わせ てあります )
◆ ヨ コ 軸 目 盛 m 半 径 を m 等 分 し た 数
◆ 左 タ テ 軸 目 盛 s (小) 半径方向 に m 等 分 した スライス リング の 個 々 の 面 積
◆ 右 タ テ 軸 目 盛 S (大) m 等 分 した スライスリング 表面積 の 総和 = 球表面積 の近似値
スライスリング を 球 に 内 接 したとき m を 増 していくと S は 斬 増 します
スライスリング を 球 に 外 接 したとき m を 増 していくと S は 斬 減 します
尚 、 m および n の 分 割 数 を ∞ にすると S は ( 球 の 面 積 ) = 4πr2 に 収 束 します
◆ 付 録 − 3
発 見 球 の 表面積 は 球 を 内接 した 円筒 の 表面積 に 等しいことに 気づきました
図 ー 1 図 − 2
● 図 ー 1 において、 球 の 表 面 積 は S = 4 π R2
こ の 、 球 を 内 接 する 円 筒 の 表 面 積 は S = 円 周 × 高 さ = 2 π R × 2 R = 4 π R2
となり 、球 の 表 面 積 と 等 し い。
● お 遊 び 図 ー 2 において、 直 径 20 p の 球 状 の スイカ を 36 等 分 に 切り、その 一 切れ の
体 積 と 皮 の 部分 の 面 積 を求めて、36 倍 して スイカ の 体 積 と 面 積 の 近似値 を求めてみます。
■ スイカ 一切れ の 体 積 少し 乱 暴 だが 三角錐 と 見 做 し ます
三角錐 の 体 積 は V = 1/3 × 底 面 積 × 高 さ = (1/3) S h
底 面 積 O A = O B = 10 p A B = 円 弧 の 長 さ とします = 2 π R / 18
= 62.8 / 18 = 3.48 p
三角錐 の 高 さ は h = スイカ の 円 周 の 1/4 = 2 π R / 4 = 62.8 / 4 = 15.7 p とする
三角形 の 面 積 S = √〔 s (s - a) (s - b) (s - c) 〕 s = (a + b + c) / 2 = 11. 74
S = √〔 11.74 (11.74 - 10) (11.74 - 10) (11.74 - 3.48) 〕 = √294 = 17 p 2
スイカ 一 切 れ の 体 積 V = (1/3) × 17 × 15.7 = 89 p 3
従って、 スイカ の 体 積 は V = 89 × 36 = 3203 p 3
球 の 体 積 の 公 式 で 計 算 すると V = (4/3) π R 3 = (4/3) × 3.14 × 103 = 4187
4187 − 3203 = 984 誤 差 (984 / 4187) × 100 = 23.5 % 大きすぎます
■ スイカ 一切れ の 皮 の 表 面 積
図 − 2 の 三角形 A B C を 2 等 辺 三角形 と 見 做 し ます
A C = B C = スイカ の 円 周 の 長 さ の 1/4 とする = 2 π R / 4 = 62.8 / 4 = 15.7 p
A B = 扇 O A B の 円 弧 とする = 2 π R / 18 = 62.8 / 18 = 3.49 p
S = √〔 s (s - a) (s - b) (s - c) 〕 s = (a + b + c) / 2 = 17.45
S = √〔 17.45 (17.45 - 15.7) (17.45 - 15.7) (17.45 - 3.49) 〕 = √746 =
27.3 p 2
従って、 スイカ の 表 面 積 は S= 27.3 × 36 = 983 p 2
球 の 表 面 積 の 公 式 で 計 算 すると S = 4 π R2 = 1256
1256 − 983 = 273 誤 差 (273 / 1256) × 100 = 21.7 % これも大きすぎます
どうも 、 こ の お 遊 び は 失 敗 のようです
★ 付 録−4 【大 発 見】
円 筒 に 内 接 する 球 と 円 錐 において 面 白 い 関 係 を 発 見 しました
体 積 と 表 面 積 の 公 式
円 錐 V = (1/3) S h = (2/3) πr3 S = ( 1 + .√5 ) πr2
球 V = (4/3) πr3 S = 4 πr2
円 筒 V = 2 πr3 S = 6 πr2
● 体 積 比 円 錐 “ 球 “ 円 筒 = 1“ 2“ 3
【 (2/3) πr3 】 “ 【 (4/3) πr3】 “ 【 2 πr3 】 = (2/3) “ (4/3) “ 2 = 1 2 3
きれいな 体 積 比 です
● 体 積 と 表 面 積 の 公 式 大 発 見
“ 体 積 の 公 式 を 微 分 すると 表 面 積 の 公 式 となる “
円 錐 dV / dr = 【 (2/3) πr3 】 ゜ = 2 πr2 ≠ S = ( 1 + .√5 ) πr2
球 dV/ dr = 【 (4/3) πr3】 ゜ = 4 πr2 = S
円 筒 dV / dr = 【 2 πr3】 ゜ = 6 πr2 = S
さらに “ 表 面 積 の 公 式 を 積 分 すると 体 積 の 公 式 となる “
円 錐 ∫S dr = ∫0 r 2 πr2 dr = (2/3) πr3 = V
球 ∫S dr = ∫0 r 4 π r2 dr = (4/3)πr3 = V
円 筒 ∫S dr = ∫0 r 6 πr2 dr = 2 πr3 = V
さらに “ 円筒 の 側 面 積 の 公 式 を 積 分 すると 内接球 の 体 積 の 公 式 となる “
∫Sh dr = ∫0 r 4 π r2 dr = (4/3) π r3 = V
驚 きました 体 積 と 表 面 積 の 公 式 が 微 分 と 積 分 で 導 かれるとは
この 発 見 は 公 式 を 並べて 眺 めて いる中 に 気 づ き ました
摩 訶 不 思 議 ひとり 悦 に 入っております
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